氣を使う、と言う事にすごく思い違いがあるような気がします。
たぶん、ほとんどの人が「氣を使う事」を良いことだと思っているような気がするのですが、どうです?思っていませんか?
氣を使い過ぎて氣が足りなくなって、体の調子が悪くなって来院された方に、
「そんなに氣を使わなくて良いんですよ」
って伝えると、ちょっと驚いたり、戸惑われたりする方が多いんです。
そこで、
「じゃあ、疲れている自分の大事な人に、自分ために気を使って欲しいって思いますか?うれしいですか?」
と聞くと、みなさん
「使って欲しくない。」
「うれしくない。」
と答えます。
人には氣を使って欲しくないのに、嬉しくないのに、自分は疲れていても氣を使おうとしてるんです。
ちょっと矛盾していると思いませんか?
でも、ほとんどの人がこのおかしさに気が付いていないんです。
疲れていて、氣が足りないのに、人に氣を使おうとする。
残念ながら、相手は心の底から喜べないですからね。
「いいから、休んでよ…」
「そんなことしなくていいよ…」
って思うことありますよね。
言われている人いますよね?
人に氣を使われることを望んでいないのに、自分は人に氣を使おうとする。
残念ながら、誰も氣を使われることを望んでいないと思います。
でも、これをみんなでやっているんです。
使って欲しくない気を、みんなで人に使い合って、みんなで疲れてるんです。
とっても不思議な世の中なんですが、自分に余裕があったら少しくらい氣を使っても良いとは思いますが、過剰に、がんばって氣を使ってほしくないんです。
「気を使わないと自分らしくないんじゃないか…」
とか、
「今までの自分と違うから、人から何て思われるんだろう…」
って心配する方もいらっしゃるのですが、何にも変わらないので安心してくださいね。
「気を使われること」は元々望まれていなかったんですから、無くなっても何とも思わないし、無理して気を使っていた人が、無理をしなくなったので、「最近楽しそうだね。」って思われるくらいです。
相手が無理をしていたら、自分も変に気を使ってしまいますよね?
それが無くなるんですから、すごく自然な人間関係になるだけなんです。
もし、自分の氣を大事な人に届けたい(使いたい)と思ったらどうしたら良いでしょう?
「氣を届ける」ことの正しいイメージを持っていないせいで、みんなで無理に届けようとして、氣を使い合って疲れてしまっているので、氣の届くイメージを持つことが大切です。
僕らの体の中には活動のエネルギーとして氣があります。
そして、体の中に氣が満ちると、外まで溢れてくるんです。
元気になると、温かくて優しい氣が外まで満ち溢れてくるんです。
この溢れ出た氣は不思議なことに、氣が足りない人や、自分の家族や大事な人にちゃんと流れて届くんです。
そして、その人たちもなんだか元気になるんです。
皆さんの周りに、暖かくて優しい感じがして、人が自然と集まってくる人っていませんか?
その人は、氣が満ち溢れている人です。
良いですね、氣は使わなくて良いんです。
自分に満ちていたら、勝手に溢れ出して、勝手に大事な人に届いてくれるんです。
だから、自分に優しくして、ただ待っていれば良いんです。過剰に氣を使わないで、のびのびと生活をしていれば良いんです。
これが正しい氣の使い方、氣の届くイメージです。
自分の大事な人にどう言う風にしていて欲しいか考えてくださいね。
氣を使って欲しくないですよね?のびのびと楽しそうにして欲しいですよね?
自分もそうして良いんです。
まずは疲れないように、小さな事や変えやすい所から変えてみてください。
自分がすごく先回りして人のために過剰にやっていた事をやめてみてください。
どうなるかよく見てみてくださいね。ちゃんとその人たちは自分でやりますから。何も問題なく流れていきますから。
きっと少しずつ、生活の中で今まで自分が無理をしていた事、頑張ってしまっていたことに気が付くと思います。
そして、氣が満ち溢れてくると、人間関係に不思議な良い変化が起きるはずです。
僕は今まで不思議な報告を沢山聞いてきているので、楽しみにしていて欲しいなと思います。
もう、無理はやめましょうね。
せっかく氣を使うなら、まずは自分を氣で満たしてから、無理はしないで、相手が喜んでくれるようにちょっとだけ使いましょうね。
⑥につづく…