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ぎっくり腰の鍼治療


最近、救急枠を利用される方が増えてきているのですが、多いのは、風邪、腹痛、生理痛、ぎっくり腰、膝痛でしょうか。

特にぎっくり腰でいらっしゃる方が多かったので、ちょっと書いておこうと思います。

急に腰が痛くなってしまう「ぎっくり腰」、原因は大きく分けて2つあります。

1つは、無理な動きをした、捻った、長時間腰に負担をかけた、などの腰に関係する筋肉に直接負担をかけた場合

もう1つは、食事の乱れや強いストレス、冷えなどで体の中からバランスを崩してしまった場合

これは腰に限った事ではなく、体に負担をかけてしまった結果、その人の弱い所に症状が出た、と言う事で、ぎっくり腰の場合、特に腰に負担がかかって痛みになった、と言う事です。

何かの拍子でなったと言う時は、その小さなきっかけで体に症状は出たけど、元々体に負担が溜まっていた、と考えます。

2か月連続で救急枠で腰の治療にいらした患者さんがいたのですが、1回目は無理な姿勢を続けた事が原因で、2回目は強いストレスが原因でした。

同じ腰の治療でも原因が違えば方法も変わります。

鍼で治療する時の使うツボも変わってきます。

1回目の時は無理な姿勢をしたことが原因で、筋肉のバランスが崩れてしまったので、鍼でバランスを元に戻すように、スムーズに動けるように調整しました。

ちなみに、この時は足と肩のツボを使いました。

2回目の時はストレスが原因で体がカチカチに固まってしまって、その緊張が元々弱い腰を痛くしてしまっていたので、全身の緊張をまず緩めるように調整しました。

この時は頭と肘のツボを使って治療したのですが、緩んだら痛みも無くなってくれました。

原因は痛い所とは別の所にあることが多く、痛くなってしまった原因を解決してあげると、体はちゃんと元に戻って、痛みが無くなったり、元通り動けるようになります。

2回とも腰に鍼をすることなく原因を調えることで痛みが無くなって、腰の動きが改善してくれたので、治療は無事に終了しました。

2回目の治療の時に、緊張を緩めてもまだ痛みが残っていたら、1回目と同じように体のバランスを戻すような治療もしますが、一度に沢山やると体が大きく動かされて負担も大きくなってしまうので、分けて治療することが多いです。

で、2回とも自分でケアできるように、腰痛の原因と調え方、セルフケアの方法を簡単にお伝えしました。

ぜひ皆さんに「何が自分の体の負担になっていたのか?」をちゃんと知って頂きたいなと思います。

自分の体に優しくないことを知らないと、何度でも繰り返してしまって勿体ないんです。

体質とか、慢性的とか、歳だからとか、それらしい理由を自分で付けて受け入れてしまうのは本当に勿体無いんです。

症状には必ず原因がありますし、それを予防する生活方法があります。

普通だと思っていたことが原因になっている事がよくあります。

そして、予防する方法はとっても簡単なことばかりで、厳しく節制するようなことは言わないので安心してくださいね。

治療の時には一緒に今の症状の原因と予防法、セルフケアの方法もお伝えしていますが、救急枠だと時間が足りないので簡単なことしかお伝え出来ないので、再発しないように、自分で元気になれるように、体を根本から調えるために上手に通常の治療コースを使って頂きたいなと思います。

救急枠で駈け込まなくても良いように、気になる症状がある方は症状が軽いうちに1度自分の体を知るためにいらしてくださいね。

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