講座をしていると「どこを暖めたら良いですか?」とよく聞かれます。
それに答えると、じゃあこんな時は?あんな時は?と細かい症状ごとにどこを暖めたら良いのか生徒さんたちから質問攻めにあいます…
体からのサインに一つ一つ答える事も良いとは思いますが、自分でやる体のケアは出来るだけシンプルな方が良いと思います。
あまり細かい事まで気にしてしまうと、体の根本の原因が見えなくなってしまうし、全ての症状の対処法を知らないと不安になってしまうので、もっともっとシンプルな考えで大丈夫です。
そのためには、もう少し体の基本的な事を知っていると安心できるし、便利なのかなと思います。
で、シンプルにどこを暖めたら良いのか?ですが、これはもう「お腹」です。
困ったらお腹を暖めてください。
だいたいの事はコレで体が回復するためのきっかけになります。
コツコツお腹を暖めていけば症状に変化が出てきてくれると思います。
これだけで納得してお腹をコツコツ暖めてくれると良いのですが、理由を知らないとやる気にならない人もいるでしょうし、疑ってやるより信じてやった方が良いと思うので、ちょっと理由を書きます。
お腹。
おへそを中心にしたその回りの事ですが、消化器の事だと思ってください。
困ったら消化器を暖めて、働きを助けてあげれば良いんです。
消化器が何をしてくれているかと言うと、食べ物を消化して、栄養を吸収し、要らない物は便として体の外に排出してくれています。
これは一般的に知られている消化器の働きだと思いますが、東洋医学ではもっと別の働きもあると考えられています。
まずは「血を作る」と言う事。
東洋医学では消化器で血が作られていると考えられています。
なので、お腹が元気だと、ちゃんと血を作ることが出来ます。お腹が弱っていると血を作る力が弱くなってしまって、フラフラしたり、肌が荒れたり、不眠になったりしてしまう、と言われています。
そして、とっても大事なこと、「ゆるめる」と言う働きです。
疲れたり、イライラしたら何かを食べたくなりませんか?
で、食べたらホッとしませんか?
僕らのココロとカラダはお腹が働くとゆるむんです。
ゆるみたくて、食べたくなるんです。
なので、お腹が僕らの「ゆるむ」と言う力をコントロールしていると言っても良いと思います。
なので、ゆるむために、お腹を動かしてしまえば良いんです。
そのために、お腹の働きが活発になるように、お腹暖めて血を集めてしまえば良いんです。
困ったらお腹を暖める。
がんばったココロとカラダは緊張して固まってしまうので、お腹を暖めて、ゆるむ力を強くして、ココロとカラダをゆるめてあげて欲しいなと思います。
ただし、ゆるめるためにがんばらないでくださいね。
適当にお腹を暖めて、ボーっとしててください。適当で良いんです。
毎日やらなきゃ!とか、1回何分とか、そんなのどうでも良いですからね。
細かい事はゆるんでから考えましょうね。
暖める方法は今まで書いてきたように、より自然な熱を使った方が効率が良くなりますが、細かいことはどうでも良いので、気持ちの良くてやりやすい方法を選んでくださいね。
以上、暖めるシリーズでした。